大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ

鍼灸師だからこそ伝えられる、ためになる情報をお届けします!同時に、だんじりや野球など、趣味や日常の発信もしています^ ^

鍼が20本刺さった状態で大地震。地震は常に予期せぬ形で。

地震は予期せぬ形で】
まだ仕事中のお昼前、
ひときわ大きな音が鳴りました。

音を切っているはずの携帯電話から鳴り響く、
地震予測の警告アラーム。
間髪入れずに、
めまいがしているのかと間違うほどの大きな揺れを感じました。

4月1日(金)11時39分、
和歌山県で最大震度4、大阪府では震度3の大きな地震
大阪市営地下鉄も一時速度制限、あべのハルカスではエレベーターが一時停止。

その時ぼくは、患者さんに鍼を打ち終え、
患者さんの肩には、数本の鍼が刺さっていました。

地震はいつ、どんな時、どんな状況で起こるかはわかりません。


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【施術ボランティアで学んだこと】
東日本大震災後すぐの2011年5月・7月、
ボクは、前職場の先生方と共に、
宮城県へ施術ボランティアとして行きました。
その際、ボランティアの受け入れ先として
迎えてくれたのは、ボクと同じ鍼灸師の先生でした。

地震が起こった14時46分。
仕事中だったその先生は、
1人の患者さんに鍼を打ち終えたところでした。
鍼は20本以上刺さった状態の時に、感じたことのない大きな地震がありました。

大きな揺れを感じ、
鍼が刺さっていることを忘れて
起き上がろうとする患者さんを制止し、

「危ないから動くな!!」

と、普段出さないような大きな声を出しました。
その後すぐに鍼を抜き、
ベッドの下へ身を隠したそうです。

予期せぬ形で起こった大地震
鍼灸師として、その先生の対応は素晴らしかったと個人的に思います。
患者さんはパニックになり、逃げだそうとしましたが、それを感じて制止して落ち着かせ、
冷静に、まず鍼を抜いた。

当たり前なことかもしれませんのが、
突然大地震が発生した時に、
果たして自分は同じ行動を取れるだろうか?

大阪へ帰ってからも常にそのことを考え、
いつでもその状況に対応できるようにと、
この5年間取り組んできました。

その経験、思考があったので、昨日の地震の際、
ボク自身が冷静に対応でき、患者さんに安心感を与え、何が起こっても対応できるよう、
備えることが出来ました。


【ボクからお伝えしたいこと】
何もこれは、鍼灸師に限ったことじゃないんです。

地震は、いつ、どこで、どんな状況で起こってもおかしくありません。

仕事中に起こるのか、
お風呂に入っている時に起こるのか、
寝ている時に起こるのか、

本当にどんな時に起こるかわかりません。

常にびくびくするというわけではありませんが、
今起こったら、
どこへ逃げるのか、どう行動するのか、
そういうことを少しだけでも考えておくのは、
身を守るために必要なことではないでしょうか。

30年以内に、ほぼ必ず起こるといわれる南海トラフ地震
突然起こっても、
ほんの少し冷静に行動できるよう、
普段から心づもりをしておくのは本当に大切だなと、改めて感じた一日でした。


写真は、宮城県東松島市での施術風景
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↑悲惨な光景の中にも、元気に咲く桜もありました