鍼は痛いイメージがあったけど、打ってみるとそうでもない。でも、何で痛くないの?
広島東洋カープが25年ぶりの優勝まで、あと少しところまで来ています。このブログを見る方の時間によっては、もしかしたらもう優勝が決まっているかもしれませんね。
こんばんは!段上はり灸整骨院・院長の段上 功です^^
【鍼はきちんと打てば痛くない】
今日は珍しく鍼のお話についてです。
皆さんは、今まで鍼は受けられたことがありますか?
マッサージや矯正を受けたことがある方は多いようですが、鍼やお灸に関しては、痛みや熱いイメージがあるため、結構少ないのが現状です。
ボクの所に来られる方も、受けたことが無い方や、受けたけど痛かったからもう二度と受けたくないという方が多く来られます。
でも鍼って、ちゃんと打てば痛くないんですよ^^
「どこに打っても激痛が走って、トラウマになった。」と言って来院される方がめちゃめちゃ多くおられます。
でもね、それはもう鍼灸師の技術不足以外の何物でもありません。
何でそんなに強く言い切れるかというと、痛みが出にくい方法がちゃんと確立されているから。
鍼が苦手な方、トラウマになった方、出来れば鍼を受けたくないという方が、ボクの所にはよくお越しになられます。
そんな時、最初は1本とか、少ない本数から始めていきますが、よっぽど過敏な方を除いて、大体の方が痛くないとおっしゃてそれ以降も受けて下さいます。
もちろん、ボクだけが何か特別なことをしているわけではありません。
痛みが出にくい方法があって、それをちゃんと守っているだけなんです。
【なぜ鍼は痛くないのか?】
ボクの所で使っている鍼はものすごく細いです。
それに関しては以前のブログをご覧ください。
【①管鍼法】
治療で使う鍼がコチラ。
腰とかお尻に使うような長さの物です。
腕に刺すまでの所を解説しますね。
こんな感じの鍼を使います。
これだけ見たら痛そうですね(笑)
痛くないですよって言っても、先が尖った物なので、こんな風にぶっ刺すとやっぱり痛いです(笑)
ではどうやって痛みを減らすのか?
それは、この「管」を使います。
中が空洞になった筒状の物なんですが、そこに鍼を通せるようになっています。
これを使って打つ鍼の方法を管鍼法(かんしんほう)と呼びます。
こんな感じで鍼をセットします。
あとは打つだけ。めっちゃカンタンです。
人差し指が焦げてるのはお灸のせいなのです。その話もまたどこかでご説明しますね^^
【②押手の使い方】
鍼を打つ際に最も重要なのが、左手。
「押手」と呼ばれています。
鍼が刺さった時に痛みが出ないようにごまかす役割があります。
しっかりと圧力をかけるのですが、この時の手の置き方で、痛い鍼か痛くない鍼かが決まります。
ボクも今までたくさんの方の鍼を受けてきましたが、下手な方は手を置いた瞬間にすぐにわかります。
上手い人とどう違うかと言うと、安心感が無いんです。
下手な例がコレ。
手首辺りが浮き、点で支えています。
ドシっとしっかり圧力がかかっていないのがわかりますよね?
たぶんこの鍼は強烈に痛いです(笑)
こんな場合もそう。
中指が浮いていますよね。
これでは圧力が逃げてしまいます。
受けている側も密着感がないので、手先の細かな震えが分かったりして怖いものです。
どういう形が正解かというと、こういう形。
手首の部分がしっかり密着していますよね。
これだとあまり痛みは出ません。
あとは、この管の上に飛び出ている「ちょぼ」を右手で叩くだけ。
これが切皮と言われる鍼を実際に刺す作業になります。
叩く時も「ドンドン!!」と強く叩くのではなく、
「トントントン。」と優しくリズミカルに叩きます。
この時に左手の圧力を緩めないように注意しないといけません。
そうでないと痛くなりますからね^^
何で鍼が痛くないかというその答えは、左手の圧力と管、そして右手の叩き方にあります。
まぁ他の何よりも、左手の圧力(押手)にかかっています。
珍しく鍼のことについて書きましたが、
なんとなくでもお分かりいただけましたか^^?
少しでもへぇ~って思ってもらえたら幸いです!
では本日はこれにて終了させていただきます!
また明日更新いたします!