治療はシンプルでいい。東洋医学、鍼灸を難しく伝えるから、治療の仕方がわからない鍼灸師が生まれる。
こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
今キャンプで、阪神タイガースの若手選手たちが非常に高い評価を受けていますね。彼らは去年の今ごろなんて騒がれる対象じゃなかった選手たち。それがたったの一年で評価を一変させることが出来たのは、やはり去年試合に出続けた「経験」が生きているんでしょうね。
【治療の仕方がわからない鍼灸師がいる現状】
昨日何気なくTwitterを見ていて、気になる投稿を発見しました。
それをツイートしていたのは「医道の日本社」さんという、ボクらの業界なら誰でも知っている会社さん。
そこにはこんなことが書かれてありました。
医道の日本2月号「臨床に活かす古典」
— 医道の日本社 編集部 (@idononippon) 2017年2月13日
「鍼灸師が直面する切実な問題にどんな方法で治療したらよいかということがある。断片的な知識や情報は教科書その他から得られる。ただそれらを組み合わせてどんな治療をしたらよいか分からない。治療には知識を結びつけて指南してくれる〈治療の体系〉が必要」 pic.twitter.com/d7hCsaAxM7
“鍼灸師が直面する切実な問題に、
どんな方法で治療したらよいかということがある”
他業界の方からすれば「えっ?!免許があるのに治療が出来ないの?」と不思議に思われるかと思いますが、コレは実際に非常に多いんです。
ボクのまわりでもたくさん居ます。でもそれなのにナゼか開業してしまう人が多いんですよ。笑
そのことについては、顔に鍼を打つ美容鍼灸に医学的根拠はない。鍼灸師に対して想うこと。 のブログに少し書いているので、興味がある方はご覧下さい。
その問題を受けて、ボクはこんな見解を示しました。
たしかに学校の授業や本を読むだけでは治療の仕方までは学べない。自分自身も4年間ほぼ無給で弟子入りしていたので、それを誰よりも痛感している。だけど、治療が出来ないそもそもの問題は、みんなが東洋医学・鍼灸を難しくとらえ過ぎているところにある。シンプルな治療でも結果は出せるのに。 https://t.co/NpKfvb3Eit
— だんじり祭好き鍼灸師 段上 功 (@hari9danjiri) February 17, 2017
若造が偉そうに言ってすみません。
でもこれ、本当にそうだと思うんです。
「東洋医学」とか、「鍼灸」とかって聞くと「マッサージ」よりも難しいイメージあるじゃないですか。
それは一般の方であっても鍼灸師であっても。
ナゼそう思われるかというと、昔からある古典とか、陰陽とか、五行とかをメインに置きすぎていることが原因だと思うんです。
そして、なんとか流派とかにこだわりすぎている。
ボクも、沢田流という流派をメインに勉強してきましたし、太極療法という治療法をベースには置いています。
ですが、正直そんなもの必要ない。
患者さんにとってみれば、どんな流派だろうが、どんな治療法だろうが、良くなればいいんですよ。
今の現状を打破し、快適で健康的な生活を望んでいるんです。
治療法とか、流派にこだわっているのは、むしろこっち側の業界の人間だけ。
だから、鍼灸という分野を広げたい、鍼灸という治療をもっと身近に感じてほしい、治療が出来る鍼灸師を育てたいと思うなら、難しいことを言ってたらダメだと思うんです。
考え方もシンプルで、治療もシンプルでいい。
なぜなら、
鍼とお灸にはそれだけの効果があるから。
本当にそこに尽きます。
ボクの師匠の兄弟子に、川崎勝巳先生という方が居ます。
オリンピックのトレーナーとしても活躍された方です。
そんな川崎先生が、勉強会中に「鍼灸という治療は、本来、誰であっても効果が出せるものであるべきだと思うんです。」とおっしゃったんです。
それは弟弟子であるボクの師匠も常々言っていました。
本当にそれで結果が出るんです。
ボクもずっと傍で診させてもらって、自分で体験して、今はそう強く思います。
ただ、その結果を出すための稽古は絶対に必要ですよ。技術を売るプロとして、研鑽を重ねるのは当たり前なことです。
でも、何も難しいことは必要ないと思うんです。
難しく考えすぎるから「治療の仕方がわからない」鍼灸師が生まれるのだとボクは思います。
「東洋医学を広めよう!」って言って、一般の方に五臓の成り立ちの話なんかしても響かないし、誰も興味を持ってくれない。
ボクも響かなかった一人でした。
だから、どうすればもっと身近に感じてもらえるかも色々と考えるべきだと思うんですよね。
じゃないと、せっかく良い治療なのに後の世代に引き継いでいけなくなってしまいます。
治療の仕方を学ぶために、上手な先生の近くで見させてもらうことも大事ですし、生徒を預かる以上、学校でもそれを上手く導いてあげないといけない。
町の小さな鍼灸院のちっぽけな院長が長々と語って申し訳ないですが、心の底から鍼灸を愛する鍼灸師のボクはそんな風に思います。
長々と書きましたが、本日は以上です!
それではまた明日~♪
砂糖や塩を摂り過ぎると良くないのと同じで、何でも「過剰」になるとカラダに良くありません。
— だんじり祭好き鍼灸師 段上 功 (@hari9danjiri) February 17, 2017
つい気持ち良さに負けてグイグイ押しちゃうものですが、より不健康になるので鉄の心を持ってセーブしましょー!そんな厚かましい投稿から一日がスタートですが、今日も良い日にしましょ〜♪#黒板同盟 pic.twitter.com/bRfRfx6G0h
本日の黒板はこんな感じでした~^^