強く押して痛みが治るなら、お相撲さんが治療家になるべき。
メジャーリーグで活躍する上原浩治投手が、野球日本代表・侍ジャパンのメンバー入りを断念しましたね。球団からそう求められたそうですが、抑え投手が手薄な侍ジャパンにとって大きなピースを失いましたね。まだ決まっていないそのポストを誰が担うのか、今後の人選が楽しみですね!
こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
先日、ある患者さんを治療しました。
首~肩にかけて、背中~腰にかけて痛みがあるという方。
問診をすると、週に2~3回整骨院で診てもらっていて、もう7年ぐらい通い続けているとのこと。
それで症状が緩和していっているわけではなく、現状を維持するのに週に3回程度は通わないとしんどくなってしまうそうです。
もう、この辺りでボクの答えは決まっているんですけど(笑)
あとにまわします!笑
しっかりと問診をおこない、痛みの状況や動きを確認した後で、触診をしたんですが、痛みを訴える筋肉が驚くほどの硬さだったんです。
何で週に2~3回通っているのにカタイの?
そんなにハードな生活をしている方なの?
ってきっと気になりますよね。
たしかに年末という時期もあってオシゴトは大変だと思います。
ですが、今の状態は今まででもかなり良い方だとおっしゃっていました。
ではナゼ、そんなに筋肉がカタイのか。
それは筋肉を強く揉まれ過ぎているから。
その治療院では、親指に全体重を載せてグイグイ押したり、肘でカタイところツライところを押す治療方法だそうです。
まぁ、色々な意見はあると思いますが、そんなことをしても症状は改善しませんし、筋肉は柔らかくなりません。
人間のカラダには「防御反応」というものがあります。
刺激に対して負けないようにする防衛本能です。
それだけ「強い刺激」を入れるとカラダはビックリしちゃいます。
「こんな強い刺激が来るならもっと硬くならないと!」という感じで。
そして次に揉んでもらった時に、指圧の強さをあんまり感じなくなるんです。
だからもっと強く揉まないといけなくなる。
こういう経験をしたことがある方や、こういうことを繰り返している治療院さんって多いんじゃないかなって思います。
確かにその場のキモチ良さはあるんですけどね。
少しの期間、カラダをリフレッシュしたいならそれでもいいと思います。
でも、本当に今の症状を改善していきたいなら揉まない方がいいです。
強く押して痛みが治るなら、女性や60キロそこそこしかないボクは、治療家になんて向いていません。
お相撲さんやプロレスラーさん、ボディビルダーさんが治療をした方がいいです。
その方が体重もチカラもありますから。
ですが、細い方でも治療家になれていたり、症状を改善出来ているというのはそういうことなんです。
揉むことに関してチカラはいりませんし、もっと言うなら「揉む行為」自体が必要ないと思っています。
実際にボクは自費診療では揉みませんでしたし、9月から完全自費診療になってからも全く揉んでいません。
ボクの場合は鍼やお灸があるので大きいのかもしれませんが、それがなくても症状は改善出来ます。
クイックマッサージが流行って、揉まれることに慣れてしまったことが原因かもしれませんが、決して良い流れじゃないなって思います。
キモチ良さを求めて、慰安的な意味でなら揉むことは必要かもしれませんが、カラダを治していきたいという治療に関してはボクは揉む行為は必要ないな~って感じます。
実際にソフトに揉む行為も、グイグイ揉む行為もやったことがあるからこんなことが言えるんですけどね。
こういう機会だから言いますが、「今の強さはどうですか?」って、患者さんに強さを尋ねたりするのもボクは好きじゃありません。
カラダの状態を含めて問診をした上で、その方にとって最適な治療法、刺激を選択するのがカラダのプロだと思っています。
求める刺激に合わせて刺激を強くしていくのは治療じゃないです。
たとえ症状が残ったとしても「これ以上強くしちゃうとしんどくなるので、やめておきましょう。」って声を掛けないと。
それをしないがために、いっこうに刺激がドンドン強くなり、筋肉も硬くなり、結果同じ症状を抱え続けてしまうんです。
治療した先生もその結果は見えていたはずなんですよね。
その先生を信じて7年間も通い続けた方に、どんな想いで接してきたのでしょうか。
グループ院の先生かもしれませんが、一人の治療家です。
「良いものは良い、悪いものは悪い。」とハッキリ伝えてあげないといけませんよね。
こんな話をし出すと、なんぼでもアツく語れちゃうので今日はこのヘンで。笑
「とにかく強押しっ!」が正義じゃないってことです(笑)
長くなってすみません!本日は以上です!!
それではまた~♪