困難な状況こそ、治療家としての腕の見せ所?
3月にあるWBCに向け、各国を代表するメジャーリーガー達が続々と参加表明をしていますね。そんな選手たちを見られるという楽しみはありますが、イチロー選手が出場した時のようなワクワクした感情は湧いてきませんね。出来れば、ダルビッシュ投手や岩隈投手ぐらいは参加してほいいですよね。
こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
今日は一年で最も寒いと言われる大寒に当たる日でしたね。
その呼び名通り、非常に寒くなりました。
大阪でも雪がチラつきましたが、この土日や週明けはもっと寒くなるみたいなので、風邪をひかないように気を付けて下さいね。
そして、これだけ寒くなると多くなるのが、ギックリ腰や寝違えなどの急性の痛み。
寒くなるとやはり多くなります。
例にもれず、本日もギックリ腰の方が来られました。
【疲労の蓄積にて起こったギックリ腰】
その患者さんのお仕事は、介護のヘルパーさん。
昨日の夜から今日にかけて担当していた夜勤中、利用者さんのオムツを変えようと前かがみになった時にギクッとなったとのこと。
本人さんは「特に前触れはなかった。」とおっしゃっていましたが、年末年始が忙しくなり「行くと腰が楽になっていた」というホットヨガに全く通えなくなり、年始もバタバタしていたとこのこと。
そして、一人暮らしということもあり、お風呂に浸かることはほぼなかったとのこと。
ボクがいつも言っている「ギックリ腰は疲労の蓄積から起こる」という考えから見れば、痛む要因はたくさんありますよね。笑
その方の状態としては、なんとか自分で動ける程度ではあるものの、腰に手を当て、ゆっくり歩くのがやっと。
腰の痛みのせいで、カラダを前に曲げる動きがほとんど出来ず、一度座ると立ち上がるのにかなりの時間を擁する、そんな状態。
なので、顔を洗うとか、下の物を取るなんていう動作は全く出来ません。
その後、姿勢の確認、どの動きでどの場所が痛くなるかなどを確認して、触診へ移ります。
筋肉の張り、痛む場所の確認、東洋医学的な視点からも含めて診ていきます。
今回ギックリ腰になってしまった患者さんのお仕事は、介護のヘルパーさん。
腰に負担の掛かる作業が多いお仕事なので、中途半端な状態ではまた痛めてしまいます。だからある程度のところまで早く持っていかないといけません。
それで「次のお仕事はいつですか?」と尋ねると、
「明日です!」と返事がありました。
カラダの状態と明日の仕事などを加味すると、「これは1回では治せる状態ではなく、おそらく2~3回ぐらいは治療が必要になるんじゃないかな」と頭の中で考えていました。
そしたら「実は明日の仕事終わりの夜中からスノーボードに行く予定なんですが、行けませんよね?」ってまさかの問いかけが。笑
「ス、スノボですかーーーー!?」
「今シーズン初で、前々から予定してたんですけど、一応友達にはギックリ腰のことを伝えて断ったんです。」とのこと。
だからボクは「でも行きたいですよねー?ボクも以前はよくボードに行っていたので、行きたいキモチがよくわかります!」と答えました。
そして「治療をすると少し動きやすくはなると思いますが、仕事は出来ても、ボードは今の状態ならかなり厳しいかと思います。でも、全力を尽くしてとにかくやってみます!!」と言葉を続けました。
もう一度確認しましたが、明日の仕事前、もしくはボードまでに治療に来ることは厳しいとのこと。
「それが出来ればいけそうなのになー」と思いつつも、そんなことは言ってられません!
明日の朝から仕事に行き、その後にボードも楽しめるようなカラダの状態を目指す、それしかありません!
【困難な状況こそ、治療家としての腕の見せ所?】
痛みのあるところもそうですが、関係するところ、悪さをしているところを自分なりに見当を付け、鍼とお灸をしていきます。
うつ伏せでの治療後、仰向けになってもらいます。
膝を立て、お尻を浮かしてみてもらうと、腰にまだ痛みが走ります。
痛みが強く、ほぼ浮かせない状態。
それから今度は腕に鍼を打ち、様子を見ます。
何度か鍼を打ち、腰を浮かしてもらうと「あっ!!痛くないっ!!」とおっしゃるところまできました。
それから最後は座ってもらいます。
座った状態から前に曲げる動きはまだ少し痛みます。
それからまた別のところに鍼をしていき、動かしてもらうと、前へ曲げる痛みもかなり軽減しました。
診させてもらった手ごたえ、動きや痛みを含めた現在の状況は「なんとか仕事は出来ます。ただ、ボードはちょっと・・・。」という状態。
最初に見立てた通りのところより少し良いぐらいまでしかいきませんでした。
ボードはね、おそらく出来ると思います。
ですが、終わった後に必ず今より強い痛みがやってきます。痛むのを承知でいいのなら、行っても構いませんよ、という感じでした。
だからボクは「カラダのことを考えると本来なら止めるところですが、行きたいキモチがすごくわかるので、判断はお任せします。」とお伝えしました。
カラダのことだけを考えれば、治療家としては止めるのが正解なのかもしれません。
ですが、強い「想い」を持って治療に来られた患者さんに対して、その想いに出来るだけ応えたいというのが本音なんですよね。
だから強く痛むことを覚悟で、仕事が大変なのを理解した上でボードへ行くのなら、それでいいんじゃないかなとボクは思います。
ほんまにめっちゃ痛くなるでしょうが。笑
でも、それを天秤にかけてでも行きたいなら、行ってほしいなって思います。
だからそんな伝え方をして終えました。
明らかに厳しい状況ではありましたが、「見立てに反して驚きの回復ぶりを見せてくれないかな。笑」なんて思っていましたがやっぱりダメでした!
やはりボクはゴッドハンドではないということです!笑
自分の実力を認めます!!笑
そんなだんじょーからは以上です!
最後までありがとうございました!
それではまた明日~♪