「風邪」で熱が出ても、解熱せずにカラダを温めましょう!発熱を助け、自然治癒力を高めるという東洋医学の考え方。
日本ハムファイターズの中島卓也選手が、野球日本代表・侍JAPANのメンバーに選出されることが確実になったみたいですね。
彼の魅力であるスピードと堅実な守備、そして12球団で一番多くファールを打ったクセのある打撃は、球数制限があるWBCでは重要なピースになるでしょうね。
こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
今日のヤフーニュースにも出ていましたが「今季最強」の寒波がやってくるそうですね。
14日・15日に関しては、大阪でも雪が降るとのこと。
あまり雪を見ることがない生粋の大阪人としては「ちょっとは積もってくれたらいいのになぁ~。」というのが本音だったりします。
雪かきのしんどさとか大変さを知らないので、そんな呑気なことが言えるんですけどね(笑)
ただ、これだけ寒くなると体調を崩す方が確実に増えてきます。
風邪、肩こり、頭痛、腰痛、神経痛など「冷え」が原因で起こるような症状は、やはり多くなります。
それにまだ年末年始の疲れが抜けきっていない方も多いので、風邪を引く方は激増するんじゃないかなって個人的に思っています。
なので、今日は風邪に関するお話をさせていただこうと思います。
【東洋医学では熱を下げずにカラダを温めて発熱を助ける】
風邪に対する病院での治療は、解熱鎮痛剤を中心に、咳があれば咳止め、淡がからんでいれば淡切りなどど、症状に応じて薬を処方するのが一般的ですよね。
西洋医学でよく見られるこれらの治療は、いずれも「風邪の原因を取り除くもの」ではなく、症状を抑えるためにおこなうものです。
難しい言葉で言うと、これを「対症療法」と呼びます。
そういうお話をすると「抗生物質は根本治療とちゃうの?」と疑問を抱かれる方も多いと思いますが、風邪のほとんどは「ウイルス」が原因で起こり、菌を殺す抗生物質は基本的に風邪には効果がありません。
反対に、鍼灸や漢方をはじめとする東洋医学の考え方は、それとは大きく異なります。
風邪の引きはじめに発熱すれば、その熱を下げずに、むしろカラダを温めて「発熱を助けようとする」のが基本です。
それによってウイルスに負けないように免疫力を高めたり、発汗を促したりすることで、結果的に熱を下げようとします。
「陽極まれば、陰となる。」という「熱を加え続けると、やがて冷えてくるよ」といった言葉もあるくらいです。
「そんなんでほんまに大丈夫なん?」って声も聞こえてきそうですが、ボクは今までそうやって健康に過ごしてきましたし、実際に、漢方薬と西洋薬の解熱剤を比較して、漢方薬の方が早く熱が下がったという研究も報告されています。
まぁただ、ひとくちに「風邪」といっても色々なものがありますよね。
カラダがだるい、ゾクゾクと寒気がする、喉がイガイガする、くしゃみ・鼻水がひどい、空咳が止まらないなど、さまざまです。
そういった時に鍼灸であれば、ツボを選別しながら治療をおこないますし、漢方ではその時のカラダの状態に合わせた漢方薬を処方します。
だから、東洋医学は対症療法ではなく、原因に対するアプローチなんです。
あっ、ただちょっと余談ですが、「万能薬」だとよく勘違いされている葛根湯は、実は効く風邪と効かない風邪があるんですよ。
ご存知でしたか?
【葛根湯を飲んで効果のある症状】
1.首すじ~肩にかけてのこわばり、頭痛などがある時
2.発熱はしているが汗をかいていない時
3.ゾクゾクと寒気がするような時
「葛根湯は肩こりに効くから!」と普段から常用する方が多いですが、「麻黄」という強めの生薬が含まれているので、続けて使うのはあまり良いとは考えられていません。ボクは漢方を処方することがないのであまり詳しくはないですが、悪寒があって汗もかいている状態では「桂枝湯」がいいそうですよ。
【冷えは万病の元、だからこそ温める】
東洋医学において「風邪」は、疲労やストレスでカラダの抵抗力が弱くなったところに「冷え」が入ることにより起こるとされています。
そのため、カラダを温めて発汗を促し「冷えを体外に排出すること」が基本的な治療法です。
人は、カラダを温めることで免疫力が活性化する機能が備わっているので、しっかりと温めて、自分のチカラで風邪を治すことが大事です。
その温める場所も意識すると回復が早くなりますよ。
風邪を引きたくない、引いても早く治したいなら、このツボを温めましょう! - 大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ
そしてそうやって背中を温めることと共にしていただきたいのが、マスクの着用です。
マスクは、喉や鼻を保湿して炎症を早く治す効果が期待出来るので、予防だけでなく「風邪を引いた後」にも使えます。
急激に寒くなると、湿度は大きく下がりますからね。
部屋の湿度も50%以上を維持しているとインフルエンザにかかりにくいので、加湿器の湿度メーターを一度チェックしてみてくださいね。
(インフルエンザウイルスは、温度21℃~24℃・湿度50%に保つと、6時間後のウイルス生存率は3~5%だと言われています。)
寒くなる週末ですが、マフラー・カイロを上手く使って風邪を引かないように気を付けて下さいね。
そしてもし、風邪を引いてしまったら温めて下さいね♪
今季最強の寒波を前にお伝えしたかったことは以上です!本日もありがとうございました!
それではまた明日~♪