こどもさんを大切に想うことは大事だけれど、過保護になりすぎるのも良いことではない。
おはようございます!城東区の鍼灸師・段上 功(だんじょう いさお)です^^
今日・明日と、城東・鴫野のだんじり秋祭があるため、早めのブログ更新です。
最近、小児鍼を受けに来られるこどもさんが多くなってきました。
たくさん診させて頂けば頂くほど、その中で思うことも増えてきました。
今日はそんなお話をさせて頂きます。
【大切にすることも大事だけれど、制限を掛け過ぎるのは良いことではない】
こどもさんを大切に想うのは、大事なことなんですが、あまり過保護になりすぎるのも良いことではないなって最近つくづく思うんです。
そんなことを何で急に言い出すかというと、それは自分自身の経験からそう思うからなんです。
ボクは、3人兄弟の末っ子として生まれました。
上2人はどちらも女の子。
両親からすれば、待望の男の子だったはずです。
そんなボクは低体重児で生を受けました。
そして、生まれた時にへその緒が首に巻き付いていて、すぐに酸素吸入をおこないました。
命はしっかりとあったものの、知的障害が残るかもしれないとお医者さん言われ、何度も検査を受けさせられていたそうです。
ただ、結果的には異常はなし。
ですが、低体重で生まれたせいかカラダが弱く、本当にたくさん病気をしました。
喘息もあり、アトピー性皮膚炎もあり。
よく風邪も引いたし、肺炎にもなりました。
環境が変わる度に喘息を発症し、学校の泊まりの行事なんかがあるといつも決まって喘息になり、帰りにはグッタリしていたのをよく覚えています。
でも、そんなボクでも、親から
「あれしたらあかん、これしたらあかん」
何てことはあまり言われてきませんでした。
もしかしたら言われているのかもしれませんが、記憶に残らないぐらいなので、きっとそんなに強くは言われていないのだと思います。
たしかにこどもさんのことを大切に思うと、どうしても制限をかけたくなります。
飴は食べちゃいけない、菓子パンは食べちゃいけない、アイスは食べちゃいけない、あそこで遊んではいけない。
大切に思えば思うほど、言ってしまいたくなります。
そしてこどもさんも、お父さん・お母さんの言うことをしっかり聞いてくれます。
ですが、あまり何度も何度も言い続けて制限をかけると、それがストレスになってしまうんです。
大人でもこどもでも同じですが、ストレスを感じると免疫力が下がります。
それにより、カラダの状態がより悪くなり、余計に風邪を引きやすくなったり、アトピーがひどくなったりしてしまいます。
だからその辺りを縛りすぎないことも大切だと思うんです。
赤ちゃんがキーキーと奇声を発したり、嚙みついたりする「疳虫(かんむし)」なんかも同じなんです。
疳虫の「疳」という字は「やまいだれ」という偏の中に、「甘える」という字が入っています。
やばいだれは「病気」という意味ですが、疳虫は決して病気ではありません。
ただ甘えたいだけなんです。
だから、字もそんな風になっています。
それが出来ない状況にあるからキーキー叫んだり、嚙みついたりしてしまうんです。
制限をかけることって、こどもんさんが可愛いが故の行動なんですが、たまにはそれを解除してあげるのもいいと思うんです。
何かが出来たご褒美にケーキを食べたり、アイスを食べたり、飴を舐めたり、外へ遊びに行ったり。
そういったことでこどもさんのストレスは発散されるんです。
小児鍼に来られた方には、いつもボクはそんなお話をさせて頂いています。
やっぱりこどもさんはこどもさんらしく、伸び伸びと過ごさせてあげることが大事だと思うんですよね。
元気に遊んで、いっぱい食べて過ごしている方がすくすくと成長していきます。
もちろん適度な制限は必要なんですけどね。
でもたまにはそうやってハツラツと過ごせるように、制限を解除してあげるのも大事だと思うんです。
ボク自身がそうやって育ち、そのお陰で今は喘息もアトピーも治って、風邪もあまり引かなくなりました。
祭りのような大好きなことにも全力で取り組めていますしね^^
小児鍼をしながら思ったのは概ねそんなことでした。
お伝えしたいのは以上です!
それではまた~♪