スリッパを年2回新しくするのは、弟子時代に学んだキモチを忘れないため。
優勝の本命に挙げていた花咲徳栄が負け、少し寂しさを感じている院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
どこが優勝するのか楽しみですね。こうやって書き出すとホントに止まらなくなるのでまた別でお話ししますね。
【忘れる生き物だからこそ忘れない努力が大切】
何かを学ぶことって大切ですよね。
技術を習得したり、考え方を学んだり。
それは、学校や仕事だけでなく、生きていく上でも非常に必要なことだと思います。
ですが、それよりももっと大事なことがあるんじゃないかなっと、ボクは思います。
それは、そのキモチを忘れないようにすること。
たくさん勉強して何かが出来るようになったり、話を聞いて何かの気付きを得たり、その時は「すごいなー。」とか「なるほどなー。」って思いますよね。
でも人間だから、そのキモチがすぐに薄れちゃうんです。
お盆前のブログでも書きましたが、人は忘れる生き物です。何もしないで常に覚えておくなんてまず出来ません。
だから、忘れない努力が必要なんだと思います。
【弟子時代に学んだ事を忘れないために】
ボクは、鍼灸の勉強をするために、4年間弟子入りしていました。
その弟子入りした師匠は、鍼灸の技術も、物の考え方も、とにかくスゴい方でした。
そして、ものすごく厳しかった。
治療に関してだけでなく、身だしなみや行動まで。
治療に関しては、鍼をするのもお灸をするのも、ボクの姿を、常に師匠が見ていました。何にも言わないけれど、ただじーっとボクの手の動き、目線の配り方なんかを眺めているんです。ものすごく緊張感がありました。
師匠に見られている状況で失敗もしたくないし、怒られたくないキモチもあるし、そして、認めてもらいたいキモチもありました。
だから、毎日毎日誰よりも稽古していました。
そして、身だしなみに関しては、
靴下や服装、靴の指定なんかもありました。
学校へ行く時に来ていた服装に指摘を受け、反省して丸坊主にしたこともありました。
でもすべては患者さんのため、そしてボクのためを思って、取って下さっていた行動なんです。
ボクらの職業は決して偉いわけじゃないけれど、「先生」と言われる立場上、やはりそれにふさわしい行動を取りなさい。
そんなことを教えて下さいました。
たくさんのことを師匠から学び、そしてその後は別の治療院で研鑽を積み、2012年の10月に開業しました。
開業の際、院内で使うタオルの色を、
弟子入り先で使っていたものと同じ配色にしました。
それは、当時のキモチを忘れないために、敢えてそうしたんです。
以前のブログで何度も書いていますが、
お盆とお正月にスリッパを新しくするのも、師匠が常にそうしていたから。
清潔なスリッパで患者さんに快適に過ごしていただきたいというキモチと共に、その当時のキモチを忘れたくないという想いを込めてです。
先ほども言いましたが、人は忘れる生き物です。
放っておくと、せっかく学んだ大切なことまで忘れてしまいます。
時間が経てば、変わろうと思っていなくても、ダメな風に変わってしまうことだってあるぐらいです。
だからこそ、そのキモチを忘れないために、何かの行動を起こすというのは大切じゃないかなって思うんです。
すべての学びに対してそう出来ているわけではありませんが、師匠から学んだことに関しては、ボクはそうやって忘れないようにすることを心掛けています。
ただ単にスリッパを新しくしただけなんですが、そこには色んな想いがあってそうしているということを伝えたくて、長々と書いてしまいました(笑)
長い文章ですが、最後までお読みいただきありがとうございました!