不眠症に鍼灸治療は非常に効果的。その解説と、快眠のために心掛けてほしいこと。
大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、横浜高校のエース・藤平くんと、2番手で投げた石川くんの投球に心を奪われた院長の段上 功です^^
【生活に睡眠はかかせないもの】
睡眠は、ヒトの人生の3分の1を占めています。
人生を80年だと仮定すると、そのうちの約26年間は眠っていることになります。
我々の生活にとって、睡眠を摂るということがそれだけ大切であるということです。
たかが睡眠、されど睡眠。
良い睡眠を摂ることが出来れば、それだけ快適な生活を送ることが出来ます。
先日、不眠に対して鍼灸は効果があるのか?
というご質問をいただいたので、
今日はそれについてもお答えしたいと思います。
【日本人の5人に1人程度の方が不眠に悩んでいる】
◆寝付きが悪い入眠障害
◆一旦寝付いても夜中に目が覚める中間覚醒
◆朝起きてもぐっすり眠った感じがしない熟眠障害
◆普段よりも早く目が醒めてしまう早朝覚醒
睡眠の障害の程度、症状は人によって様々です。
それに応じた薬もまたたくさんあります。
ですが、結論からお伝えすると、西洋医学的な薬よりも、東洋医学的な漢方や鍼灸の治療の方が効果があるとボクは思っています。
なぜかというと、その人それぞれの体質に合わせて施術をおこなうことが出来るから。
そして、乱れたカラダのバランスを整えることが可能であるから。
【自律神経の乱れとカラダの疲れ】
睡眠の話をする時に、
切っても切り離せないのが「自律神経」。
自律神経とは、
アクセルの役割を果たす交感神経と、
ブレーキの役割を果たす副交感神経からなります。
朝起きてから仕事へ行き、晩に帰ってくるまでは、
どちらかというとアクセルである交感神経の方が強く働き、カラダを活動的な状態に保っています。
反対に、家に帰ってきてからご飯を食べ、お風呂に入って眠る過程では、
ブレーキである副交感神経の方が強く働き、
カラダをリラックスした状態に保ってくれています。
それにより、夜 眠りに付くことが出来るんです。
睡眠の障害というのは、そのバランスが乱れることから起こります。
昼夜逆転した生活を送ったり、
仕事や用事が多かったり、
就業時間が長かったり、
ストレスや悩みを抱えていたり、
環境や生活が大きく変わったりなどがあると、
そのバランスは乱れやすいんです。
それにより、睡眠の障害が出てきてしまう。
ボクたち鍼灸師が出来ることとしては、
活動的になりすぎたカラダをリラックスさせること、溜まりすぎた疲れを取り除いていくこと、
お話をじっくりと聞いて原因の対処法を考えることなどがあります。
それにより、自律神経のバランスが整い、眠りに付きやすい状態になります。
治療当日は高い確率でぐっすりと眠ることが出来ます。
そして、治療を続けていくことで睡眠の悩みは少しずつ消えていきます。
【快眠のために心掛けてほしいこと】
ただ、治療をしていく中で、
効果の出やすい方と効果の出にくい方が必ず出てきます。
その違いをまとめると、効果の出にくい人は、
・ストレスを溜めやすい人
・発散をあまりしない人
・空き時間があるとすぐに予定を入れたがる人
・太陽の光をあまり浴びない人
・お風呂に浸からない人
・定期的な運動をしない人
という共通点があります。
不眠から少しでも早く抜け出すためには、
それと反対のことをすることが大切だということです。
なるべく外へ出て太陽の光を浴び、適度な運動をし、ゆっくりとお風呂に浸かる。
少しでも時間が取れるなら、何もせず、ただボーっと過ごすことも大事です。活動的になったカラダに休養を与えてあげて下さい。
カラダが活動的になって起こることが多い不眠症。
快適な睡眠を取り戻すためには、
何よりも高ぶった気持ちを落ち着かせることが大事なんです。
「眠れない」と考えずに、
「眠れなくてもいいや」というキモチで、
リラックスして過ごしてみてください。
そうすると、案外ぐっすり眠れるものです。
昨日 不眠症に関しての質問があったので、
今日はそのことについて書いてみました。
少しでもお力になれれば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!