大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ

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全国高校野球2日目。履正社〇5-1×高川学園戦は、履正社ナインの巧みな技術と堅実な守備が光った試合。

第98回全国高校野球選手権大会2日目、第3試合は6年ぶり3回目出場の履正社(大阪)が初出場の高川学園(山口)を下し、2回戦進出を決めた。

 

【自分たちの力で流れを引き寄せた履正社

勝負は2回に決した。5本のヒットを集中させ、履正社が4点を先取。その大量リードを得たエースの寺島くんは、5回までノーヒットという素晴らしいピッチングで応えた。そのまま9回を一人で投げ切り、137球、2安打11奪三振1失点の期待通りの投球を披露した。

 

激戦区である大阪大会を圧倒的な力で勝ち抜いてきたのが誰でも一目でわかる試合だった。ただ、目立ったのは豪快なピッチングや力強いバッティングではなく、冷静なプレーと堅実な守備。

 

得点が入った2回と7回は、いずれも先頭バッターが出塁。そして犠打にてランナーを進めている。大阪大会での戦い方もそうだったが、岡田監督の手堅い采配と、一度でバントを決める細やかな技術がこの日も光った。

バントの失敗は、得てしてベンチに嫌な空気を与えるものである。反対に、失敗なく一度で決めた場合は勢いに乗り、得点に繋がるケースが多い。

 

野球というスポーツは、一つの試合の中に必ず流れがあるものである。もちろん、相手にその流れがいってしまうこともある。だが、履正社ナインは大事なその流れを自分たちの力で引き寄せ続けた。これが勝利の要因だったのではないか。

 

優勝候補と目された中での初戦。大きな重圧があったはずである。その中で、1番打者の福田くんは4打席4出塁と自分の役割をキッチリと果たし、2番打者の北野くんは2つの犠打をさらりと決めた。そして、守備陣は1度のエラーもなく試合を終えた。

 

下位打線まで長打を狙えるパワフルな打線と豪快なピッチングが取りざたされる履正社高校。もちろんそれが今年のチームの強みではあるのだが、試合を優位に運ぶことが出来た要因は、冷静沈着なプレーと堅実な守備のように感じてならない。今の戦いぶりが続くようなら、最後の夏のマウンドに立っているのは寺島くんかもしれない。

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