「あなたの痛みは、カラダの歪みが原因です。」と訴える治療院。でも、原因はそこじゃないんです。
ヤクルト・山田、横浜・筒香のハイレベルな
三冠王争いの行方が楽しみで仕方がない、
院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
【常識になりつつあること】
「あなたの痛みの原因は、カラダの歪みから。」
先日、そんなうたい文句のチラシがポストに入っていました。
今ではどこの治療院でも、
当たり前のようにそう伝えています。
もちろん、ボクの治療院でも、
そう伝えることもしばしばあります。
ですが、それだけではきっと改善しません。
なぜかというと、
それが本来の痛みの原因ではないから。
人の生活というのは十人十色です。
人それぞれ、置かれている状況も違えば、環境も違います。
どんな生活スタイルを送っているのか、
完璧にはわからなくても、
ある程度理解しなければ、治療も出来ないし、
治療方針を決定することも、
アドバイスをすることも出来ないとボクは思っています。
だから、一概に「歪みが原因」だとは、
間違っても言えないとボクは思っています。
まぁ、人それぞれ考え方があるので、
「そんなことないわ!」という同業者の方は、
ページを閉じちゃってくださいね^^
【家族のために働く30歳男性の場合】
例えば、朝の8時から夜の23時頃まで働く、
30歳の既婚男性が居たとします。
仕事内容は、主にデスクワーク。
通勤手段は電車で、歩くのは家から駅、
駅から会社までの往復合わせて15分程度。
社内はエアコンが適度に効いた涼しい部屋。
背中が丸くなった姿勢で一日中パソコンを触り、
仕事中に立ち上がるのは昼食も含めて一日数回ほど。
帰宅してからご飯を食べ、シャワーを済ませ、
寝る前にスマホのゲームを少しおこなう。
就寝はいつも夜中1時頃。
普段の帰りが遅い上に、休日出勤をしたり、
上司の誘いに付き合うことも多くあり、
なかなか自分の自由な時間が取れていない。
ただ、たまにある休みの日には、
こどもさんと一緒に遊んだり、
友達とお酒を飲みに行ったりして過ごしている。
この方の訴える症状は、肩こりと腰痛。
そして、眼精疲労と、夜ぐっすり眠れないこと。
こんな場合でも、
歪みが一番の原因なのでしょうか?
ボクはきっとそうではないと思います。
もちろん歪みも今ある症状の原因の一つです。
ですが、ホントの問題はそこではありません。
多忙な生活を送っていて、ゆっくり過ごす時間が無い。
それでも、奥さんのため、こどもさんのため、
カラダがしんどくても身を粉にして働いて、
その頑張り過ぎた疲れが溜まっているだけなんです。
人のカラダは、
上手くバランスを取りながら生活をしています。
朝起きてから徐々にカラダを活動的な状態に持っていき、
日中から夕方にかけてバリバリ働いて、
夜眠る時には、リラックスした状態に持っていく。
そうやってリズムを摂りながら生活をしています。
ですが、頑張りすぎると、
そのリズムが乱れてカラダの不調が出てきてしまいます。
だから、たまには肩の力を抜くのも必要です。
何も考えずにゆっくり過ごしたり、
好きなことをする時間を大切にしたり、
音楽や、芸術に触れたりする時間を作るのもいいかもしれません。
歪みを矯正したりするよりも、
働きすぎて高ぶってしまった気持ちを落ち着かせることの方がよっぽど大切です。
そして、リズムを取り戻すために、
適度にカラダを動かして、お風呂にしっかりと浸かり、ゆっくりと眠りましょう。
それだけ出来れば、カラダは必ず楽になります。
今お伝えしたことはボクらがやることではなくて、
患者さん自身がやることです。
言い換えれば、
それは、治療ではなく「養生」であるということ。
症状を取り除くための治療法は、
鍼灸、整体、マッサージなど色々とありますが、
ボクが最も良い治療法だと認識しているのは「養生」です。
養生に敵う治療法などありません。
家に届いた歪みのことばかり書いたチラシを見ながら、そんなことを考えていました。
溢れる想いのせいで、今日のブラックボードもこんな感じ(笑)
鍼灸、矯正、マッサージ。
— だんじり祭好き鍼灸師 段上 功 (@hari9danjiri) 2016年8月3日
色んな治療法があるけれど、カラダを健康に保つために最も大事なのは養生。カラダをしっかり温めて、ゆっくり休む。これに敵う治療法はありません^ ^#健康 #治療法 #ブラックボード pic.twitter.com/mr4bAPRHQG
まだまだ暑い日が続きますが、
健康のために、ボクも毎日お風呂に入っているので、皆さまもぜひしっかり浸かってくださいね^^
ボクがお伝えしたいのは以上です!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました!