映画の撮影と、亡くなった後輩と共に過ごした夏祭。何年も忘れることのない2日間。
7月16日・17日とおこなわれた城東・鴫野の夏祭に気合を入れすぎて、普通に歩くのにも支障が出ている院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^
いやー、この2日間、本当に楽しかったーー!!
毎年、祭り終わりは「楽しかった」という感情が湧いてきますが、今年は何か今までと少し違うようなキモチで祭りを終えました。
今年の祭りが今まで違った感情になった要因には、二つの大きな出来事があります。
その一つは、映画の撮影。
以前のブログでも書きましたが、ボクが参加をさせて頂いている城東区鴫野のだんじりが、レッドクリフやミッションインポッシブル2を手掛けたジョン・ウー監督の最新作に出させていただくことになりました。
その撮影が「天王田(てんのうでん)」という、
ボクらが生まれ育った町でおこなわれたんです。
何度も撮り直す撮影は、決して楽ではありませんでしたが、
「地元が世界に発信される」ことを考えたら、
大変さの中にも楽しさを見出すことが出来ました。
そして、もう一つの理由は、
先月亡くなった鴫野西之町の後輩、
前田一彩くんと共に祭りに参加したこと。
実は、一彩くんのことについて、以前のブログで書いていたのですが、
それを拡散するのをためらい、FacebookにもTwitterにも、
どこにもリンクを貼らずに忍ばせておいたんです。
ですが、先日、彼のお父さん・お母さんに会った時に、
「段上くん、一彩のことを書いてくれてありがとう」
と、どこからかボクのブログを目にして、そうおっしゃって下さいました。
なので、今回はためらわず、リンクを貼らせていただこうと思います。
涙の中にも、「楽しく」過ごすことが出来た葬儀・通夜のことも少し書いておりますので、お時間がある方は、ご覧ください。
そんな一彩くんのため、
そして、だんじりが大好きだった愛する息子さんを失くし、
「今年の祭りは、見るのが憂鬱や。」
とボクたちに胸の内を打ち明けてくれたご親族の方のため、
鴫野西之町・今井陽一くん、天王田・中西裕彰くんが発起人となり、
一彩くんのご実家の前で、
鴫野西之町さんと天王田のだんじりを合わせることになりました。
普段は、この場所で2町が合わすことはありません。
タイトなスケジュールの中、実現して下さった先輩方に感謝いたします。
一彩くんに届いたかどうかはわかりませんが、
ボクたちも全力でお囃子を叩かせていただきました。
そして、一彩くんが慕ってやまなかった先輩の今井陽一くんは、
屋根で踊りを披露してくれていました。
夜の曳行にも、お姉さん・お義兄さんが付いてきて下さり、
そして、一彩くんの一番の親友・松山友也くんも
兵庫県から仕事終わりに駆け付けてくれました。
一彩くんの写真を手に、みんなで写真撮影。
奇しくも、写真を撮った場所は、映画の撮影がおこなわれた天王田。
一彩くんが映像として映ることはありませんが、
ボク達と共に祭りに参加したという事実は、みんなの心の中に残っています。
印象に残る祭りは今までにもいくつかありましたが、
これだけ特別な祭りは今までで初めてです。
やっぱり寂しさや悲しさもありますが、
それ以上に今までで一番楽しかったと言えるような最高の祭りでした。
きっと、何年経っても、この日の祭りのことを忘れることはないんじゃないかな。
2日間の祭りに参加し終わった今、そんな風に感じています。
一彩くん!
またいつか、一緒に祭りしよな~!!