治療者が患者さんを選べないってホントなの?
雨予報だと聞いて少し落ち込んでいる段上です^^
まぁそれも仕方ないですよね。
だんだん梅雨に近づき、季節が移り替わっている証拠なんですもんね。
【治療者が患者さんを選べないってホント?】
「病院も整骨院も鍼灸院も大変やね。先生は患者さんを選ばれへんから。」
以前、そんなことを患者さんから言われました。
これは、直接ボクへ向けたメッセージじゃなかったんですが、何かずーっと腑に落ちなかったので、いつかブログにしようと思っていました。
高飛車に聞こえるかもしれませんが、ボクは患者さんを断ることがあります。
そして、患者さんの訴えを断ることもあります。
「何分揉んでもらえんの?」
「前の所はグイグイしてくれたんやけど、ココもしてくれんの?」
今はあまり言われることはありませんが、
以前はたまにこんなことを言われていました。
そういう方には、ボクは治療を受け付けません。
なぜなら、ボクが提供しているのは「慰安」ではなく「治療」だから。
「たくさん揉んでほしいなら、そういう所へ行ってください。」
本気でそう思っています。
ボクの所では、患者さんの約9割の方が鍼を受けています。
残りの約1割の方はお灸を受けています。
鍼やお灸で筋肉やツボを刺激し、あとはその違和感を取る程度、
手を触れている程度しか触りません。それでも誰も文句は言いません。
というより、文句を言うような人は、もう二度と来ません。
それでいいんです。
カラダをよくするために、強く揉むことが最善なら、
ボクみたいな細身な人や女性は、一流の治療家になれません。
むしろ、プロレスラーや柔道家の人が治療をしたほうがいいぐらいです。
でも実際にはそれでは治らない。
痛い所を強く揉んでも何一つ治らないんです。
「そんなことをしても、一瞬緩んで、また今以上に硬くなります。」
そんな説明をボクは最初に患者さんにお伝えします。
だから納得して受けてくれます。
そこで納得しない人は、もう二度と来ません。
でもそれでいいんじゃないかと、ボクはそう思います。
以前、「鍼打たんと、ずっーと揉んどいてくれへん?」
という問い合わせを受けたことがあります。
でもボクは、即座に断りました。
「ボクらはマッサージ師ではありません。免許がないので、マッサージを何十分揉むという行為は、ここだけじゃなく、どこの整骨院へ行っても出来ません。」
そんなことをお伝えすると、帰って行かれました。
そして、近所の整骨院で60分ほど揉んでもらっているという情報を受け取りました。
【慰安じゃなく、治療をするなら患者さんを選ぶべき】
慰安ではなく、治療をする所です。
患者さんの意向に合わせてマッサージを長くしたり、強く揉んだりする所ではありません。それがわかっているのに断らない人が治療者が多い。
本気でカラダを治したい、カラダを変えたいという人に対して、全力で治療をする。
ボクらの仕事の根幹ってそこだと思うんですよね。
だから、「何が何でも揉んでほしい」という「慰安」の人は、
そういうことをしている所へお願いすればいいと思います。
まぁホントは、全ての治療者が自覚を持って断らないといけないんですけどね。
とにかくボクは、
「辛い症状を治して、快適な生活を送りたい」
そんな強い気持ちを持った人を全力で応援する。
これは、今までもこれからも、いつまでも変わらないボクの想いです。
今日もアツくなっちゃいましたけど、そんなことを考えながら、今日も仕事をしておりました^^
最後までお読み頂きありがとうございました!