大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ

鍼灸師だからこそ伝えられる、ためになる情報をお届けします!同時に、だんじりや野球など、趣味や日常の発信もしています^ ^

鍼の誕生は、石器時代。石を使ってたってホント?

昨日のブログにて、鍼の太さについてご説明しました。
今は、髪の毛ほどの細さの鍼を使っています。

鍼が細くなっていった過程は、何となく想像できますが、

元々の鍼はどんなんやったん?
そもそもいつから始まったん?

今日は、そんな疑問にお答えします^^

【鍼の起源は石器時代
鍼の起源は、
人類がまだ、物事を認識したり、
理解したりする能力すらも、
あまり発達していなかった時代まで遡ります。

生きる環境もあまり良いとは言えない状態で、
医療なんてものは、
まだまだ先の石器時代のお話。

狩りの途中で、
とがった石や植物のトゲで
体表を傷つけてしまったり、
出血してしまったりすることが、
よくあったといいます。

そんな時、
『本来あった痛みが偶然ラクになる』
なんていう現象が度々起こりました。

同じような体験を、
何度も何度も繰り返す中で、
この現象に人々が関心を持つようになりました。


f:id:hari9danjiri:20160415001203j:plain
【砭石という石】
石を使ってカラダに刺激を与えると、
痛みが引いていくのを徐々に覚えていきました。

そこから、時代が進んだ新石器時代
研磨技術を身に付けた人々は、
その技術を生かし、
石を削り、磨き、そして研ぎ、
鋭くとがった石を作りました。

それが、「砭石(へんせき)」という、
鍼の祖先です。

今でこそ、鍼は「刺すもの」
という認識がありますが、
当時は刺さなかったんです。

では、どうしたのか?

そのとがった砭石という石を使い、

「破る」「傷つける」「引き裂く」

ということをしていたそうです。
イメージしただけでも痛そうですよね。笑

そしてまた、傷つける場所によって、
胃がラクになるとか、
疲れが取れるという事に気づきました。

それが、「ツボ」の始まりです。


そこから、どんどん鍼を細くしていき、

「傷つける」鍼から、
「刺す」鍼へと変わり、現在に至ります。

石器時代の鍼を、今受けると、
驚くほど痛いんでしょうね~(笑)

こんなことを書くと、
石を研いでみたくなったダンジョーです^ ^笑


今日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました^^