鍼の誕生は、石器時代。石を使ってたってホント?
昨日のブログにて、鍼の太さについてご説明しました。
今は、髪の毛ほどの細さの鍼を使っています。
鍼が細くなっていった過程は、何となく想像できますが、
元々の鍼はどんなんやったん?
そもそもいつから始まったん?
今日は、そんな疑問にお答えします^^
【鍼の起源は石器時代】
鍼の起源は、
人類がまだ、物事を認識したり、
理解したりする能力すらも、
あまり発達していなかった時代まで遡ります。
生きる環境もあまり良いとは言えない状態で、
医療なんてものは、
まだまだ先の石器時代のお話。
狩りの途中で、
とがった石や植物のトゲで
体表を傷つけてしまったり、
出血してしまったりすることが、
よくあったといいます。
そんな時、
『本来あった痛みが偶然ラクになる』
なんていう現象が度々起こりました。
同じような体験を、
何度も何度も繰り返す中で、
この現象に人々が関心を持つようになりました。
【砭石という石】
石を使ってカラダに刺激を与えると、
痛みが引いていくのを徐々に覚えていきました。
そこから、時代が進んだ新石器時代。
研磨技術を身に付けた人々は、
その技術を生かし、
石を削り、磨き、そして研ぎ、
鋭くとがった石を作りました。
それが、「砭石(へんせき)」という、
鍼の祖先です。
今でこそ、鍼は「刺すもの」
という認識がありますが、
当時は刺さなかったんです。
では、どうしたのか?
そのとがった砭石という石を使い、
「破る」「傷つける」「引き裂く」
ということをしていたそうです。
イメージしただけでも痛そうですよね。笑
そしてまた、傷つける場所によって、
胃がラクになるとか、
疲れが取れるという事に気づきました。
それが、「ツボ」の始まりです。
そこから、どんどん鍼を細くしていき、
「傷つける」鍼から、
「刺す」鍼へと変わり、現在に至ります。
石器時代の鍼を、今受けると、
驚くほど痛いんでしょうね~(笑)
こんなことを書くと、
石を研いでみたくなったダンジョーです^ ^笑
今日も最後までお読み頂き、
ありがとうございました^^