大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ

鍼灸師だからこそ伝えられる、ためになる情報をお届けします!同時に、だんじりや野球など、趣味や日常の発信もしています^ ^

結果を出せるのは、変化を柔軟に受け入れられたから。

f:id:hari9danjiri:20160409155546p:plain

阪神タイガース3×ー2広島東洋カープ

9回ウラ、鳥谷のボテボテの内野安打で同点に追いついた直後、
勢いそのままに、続く7番西岡が値千金となるサヨナラタイムリー。

宿敵・巨人を抜き、単独首位に躍り出た阪神
今年のここまでの戦いを見て、そして、昨日の試合を見て、
ひょっとすると、このまま阪神が抜け出すのではないか、
そんな風に感じさせてくれる試合内容であった。

【超変革を最も体現する男】
超変革を掲げるチームのスローガン同様、
本当に変化することを体現する監督と選手。
その選手の中でも最もその気持ちを強く持ち、プレーをおこなう選手がいる。
それが、昨日のヒーロー・西岡剛である。

過去2年間、本当にケガに悩まされた。
胸部打撲、鼻骨骨折、右ひじ手術・・・。
本人も周囲に「辞めたい」と漏らすほど辛い2年間を過ごしてきた。
そんな時に就任した金本新監督。

現役時代、骨折していても試合に出続けたというのは、
野球を知らない方でも知っている話であろう。
そんな新監督が、彼にどんな言葉を掛けたのかはわからない。
だが、明らかに姿勢が変わった。態度が変わった。
姿勢・態度が変わり、結果もついてきた。
セカンドのポジション争いに勝ち、開幕からスタメンを守り続けている。

そんな西岡が、9回の打席で放ったサヨナラヒット。
キレイなヒットではあったが、そのスイング自体に、どこか違和感を覚えた。

翌日の新聞に、その答えが書いてあった。
金本監督の言葉、
「チーム全体が(ボールに)差し込まれ気味。タイミングを早く取れ。」
と、指示を出した。
しかし、そんな話とは裏腹に、2球で追い込まれる。
「人の話を聞いてんのか、と思ったけど。最後は経験を生かしたね。」

と、金本監督がいう「最後」がボクの感じた違和感だった。

追い込まれた西岡は、タイミングが合っていないと感じ、
ステップをしない、ノーステップ打法に切り替えてヒットを放った。
打ち方を変えたという事。それがボクが覚えた違和感だった。

やり続けてきた事をリセットし、やり方を変えることはカンタンな事ではない。
これは何も野球だけに限った話ではなく、仕事や趣味でもそうである。
人から教わったもの、自分で見つけたこと、そういうことを状況に応じて変化させる。
柔軟に体現することが出来たからこそ、チームの勝利を呼び込む事ができたのではないだろうか。

奇しくも、金本阪神の象徴・横田を外し、2番に据えた江越が先制のホームラン。
上手くいっていた1・2番を崩す勇気は、相当必要だったはず。
それにもかかわらず、変化を決断し、選手が結果を残す。
昨日の試合に、金本阪神が提唱する野球の根幹が、少し感じられたような気がする。