プロ野球選手なのに、ストライクを投げ続けられないのは、なぜ?
城東区鴫野にある小さな治療院、
段上はり灸整骨院の野球好き院長、段上功(だんじょう いさお)です^^
今日は、野球のお話を少しします。
まずは、下の写真をご覧ください^^
千葉ロッテマリーンズの涌井投手。
西武時代、あのダルビッシュ有投手を差し置いて、
そんな日本トップクラスの投手が、なぜ、こんなボールを投げるのか。
「なぜ、ストライクを投げ続けられないのか。」
野球好きの84歳の患者さんが、いつもおっしゃるセリフ。笑
ご本人にはご説明しましたが、
このブログでもカンタンにご説明しますね^^
【多くのスポーツにある共通点】
投手だけでなく、打者でも同じ。
メジャーで活躍するイチロー選手でも、4割打者にはなれていません。
どれだけ成績を残しても、3割台。7割近くは打てていませんよね。
これはなぜでしょう?
もちろん、速いボールを投げたり、とんでもない変化球を投げる投手も多いので、
なかなか打てないという理由もありますよね。
では、ゴルフはどうですか?
止まっているボールを打つのに、
毎回同じ軌道のボールはなかなか打てませんよね。
これが何を意味するかわかるでしょうか?
勘の良い方は、もう分かったかもしれませんね^^
では、もう少しカンタンにお伝えしますので、
まずは、大きな鏡の前に立って下さい。
そこで、目をつぶって、
「腕を横に、90度 挙げてください。」
挙げて90度になったと思ったら、目を開けてみて下さい。
あなたの腕は、下の写真のように、90度になっていますか?
思っていたよりも低い位置にあったり、
思っていたよりも高い位置にあったりしませんか?
どうでしたか?
自分の思っていた位置に、腕はありましたか?
おそらく、多少の誤差があったと思います。
この「誤差=ズレ」こそが、
スポーツで、100%同じ結果を出し続けられない理由なんです。
自分が思っている位置に、腕の位置が来ていない。
スポーツは、筋肉・関節をフルに使います。
全ての筋肉・関節を、自分の思い通りに動かせれば、
全く同じ結果を出すことができますよね。
でも、一括りに腕といっても、
肩・肩甲骨・ヒジ・手首・指があります。
(詳しくいうなら、もっとあります)
野球の投手なら、足を上げて踏み出すので、
骨盤や足の関節・筋肉なんかも関わってきますよね。
ここでは詳しく書きませんが、
緊張や、疲労なども、そのズレに影響を与えます。
そんな状況下で、
これらすべてを思い通りに動かすことは、
とんでもなく難しいことなんです。
ただ、その誤差・ズレを少なくすることは可能です。
その典型的な練習が、投球練習や打撃練習なんです。
常に同じように投げられるように、打てるように、
何度も何度も繰り返し、感覚のズレを少なくしていく。
この感覚のズレが少ない人ほど、
コントロールがいい、そして、ヒットをたくさん打てる。
こどもの頃から毎日バッティングセンターに通っていたイチロー選手は、
本当に理にかなった練習をしていたということです。
また、日本の投手が、世界的に見てもコントロールが良いのは、
投げ込みという習慣が根付いていたからかもしれませんね。
ストライクを投げ続けられないその大きな理由は、
「感覚のズレ」だということ。
それをお伝えしたブログでした。
お分かりいただけましたでしょうか?
では、今日はこのあたりで失礼致します。
最後までお読みいただきありがとうございました^^