大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ

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「楓」というフレーズが歌詞のどこにも入らない、谷村新司さんが語るスピッツ・草野マサムネさんの独自の世界観。

復活を期すソフトバンク松坂大輔投手が、同じくヒジの手術をおこないながらも復活した元巨人・桑田真澄氏から激励を受けたそうですね。そこには、高校時代に甲子園で春夏連覇を果たし、背番号18を背負ってドラフト1位でプロの世界に入った、彼ら二人にかわからない特別な何かがあるような気がしますね。

 

こんにちは!大阪市城東区鴫野にある段上はり灸整骨院、野球好き院長の段上 功(だんじょう いさお)です^^

 

少し疲れていたので、昨日は早く寝ようとしたんですが、あまりにもおもしろいテレビが放送されていたので見入ってしまいました。

関ジャニの番組で、現役の音大講師である谷村新司さんが音楽について語るという内容でした。

スポーツ番組のCM中に一旦まわしただけなのに、その番組を放ったらかし、最後まで見てしまったほど素晴らしい内容だったので、それについて書きたいと思います。

スピッツ草野マサムネさんの独自の世界観】

そこで、音楽の「歌詞」についての話をしてたんですが、歌詞の目線には大きく分けて4つのパターンがあるそうです。

≪歌詞の目線・4つのパターン≫

①僕から僕へ

槇原敬之/どんなときも
②僕から君へ

スキマスイッチ/奏

③僕と君を第三者が見ている

→イルカ/なごり雪
④その姿を俯瞰して鳥のような目線で見ている

中島みゆき/時代

そして続けて、

下に行けば行くほど奥行きが出てくる。

そうすると曲自体が大きな世界観になる。

サビで大きな広がりを見せ、また私と相手の目線へ戻る。

現実と空目線とを行ったり来たりさせることで、

聴いている人の感情が動く。

と、そんな風に谷村さんは話されていました。

 

その代表的な例が中島みゆきさんの時代だそう。

時代/中島みゆき

( 私目線 )

そんな時代もあったねと

いつか話せる日が来るわ

あんな時代もあったねと

きっと笑って話せるわ

今日はくよくよしないで

今日の風に吹かれましょう

( 空目線 )

まわるまわるよ時代は回る

喜び悲しみくり返し

今日は別れた恋人たちも

生まれ変わってめぐり遭うよ

『滑走路を走っていたところから飛び立っていくようなこの歌の「広さ」はそこにある。』と話されていました。

文字だと伝わりにくいかもしれませんが、リアルタイムで見ていると、ちょっと鳥肌が立つぐらい面白かったんです。

そしてそんな話をする谷村さんが「独自の世界観を出している人が居る」と絶賛している人が居ました。

その方の名前は草野マサムネさん。
スピッツのボーカルを務める誰もが知っているあの方です。


その中で参考にあげたのが代表曲でもある「楓」

 

少し長いですが、まずは歌詞をご覧ください。

楓/スピッツ

忘れはしないよ 時が流れても

いたずらなやりとりや

心のトゲさえも 君が笑えばもう

小さく丸くなっていたこと

 

かわるがわるのぞいた穴から

何を見てたかなぁ?

一人きりじゃ叶えられない

夢もあったけど

 

さよなら 君の声を 抱いて歩いていく

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

 

探していたのさ 君と会う日まで

今じゃ懐かしい言葉

ガラスの向こうには 水玉の雲が

散らかっていた あの日まで

 

風が吹いて飛ばされそうな

軽いタマシイで

他人と同じような幸せを

信じていたのに

 

これから 傷ついたり 誰か 傷つけても

ああ 僕のままで どこまで届くだろう

 

瞬きするほど長い季節が来て

呼び合う名前がこだまし始める

聴こえる?

もうお気付きだとは思いますが、この歌にはタイトルにある『 楓 』というフレーズが1つも出てこないんです。

「なのに、全体を通して歌詞を読み進めると何となく「楓だ!」ってなる。これが草野マサムネさんの独自の世界観」だと話していました。


また谷村さんは、“きへん”に春で椿、“きへん”に風で楓、椿は春の季語楓は秋の季語であることから、この「楓」というタイトルは秋を連想させるということもおっしゃっていました。
でも、秋を連想させる言葉も出てこない。
2番の歌詞の最後のほうに「風」というフレーズが出てきて、ここにきてやっとほんの少し秋の匂いが感じられると説明。

もしかしたら、それが相手の女性の名前が楓なのかもしれないともおっしゃっていました。
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そんなことをいろいろと考えさせるのがこの草野マサムネさんの誰も犯すことの出来ない世界観だと。

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また、長くなりすぎるので深くは書きませんが、良い歌を作る上では「タイトルの付け方も非常に重要」だと話されていました。

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タイトルを見て曲のイメージが湧いてきてスッと歌詞が入ってくるものと、「これはどういう意味?」と一度聞いてみたくなるようなタイトルを付けたりすることで、曲のイメージがガラリと変わると話されていました。

 

曲ではないですが、ボクもブログを書く中で毎日タイトルを付けていて、タイトルの重要性を非常に感じていたんです。

ですが、スピッツの「楓」のように、ここまで「深さ」を出せたタイトルは一度もありませんでした。

歌詞のタイトルの付け方が、ブログのタイトルの付け方に置き換えられるかどうかはわかりませんが、知っていて損はないなと思いました。

また、やっぱりコトバって深いなぁ。

音楽って深いなぁって強く感じました。

そんな谷村さんの有難いお話を聞いた後にスピッツの「楓」を聞くと、また違った感覚になりますね。

なんか単純ですみません。笑

そんな曲を貼り付けて、今日は終わりにしたいと思います!それではまた~♪


スピッツ / 楓