大阪市内のだんじり祭り鍼灸師・段上 功のブログ

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2016年夏の高校野球(甲子園)の組み合わせ。注目選手紹介と、大会の優勝予想。

 

第98回全国高校野球選手権大会(8月7日(日)から15日間・甲子園球場)の組み合わせ抽選会が、8月4日(木)16時からおこなわれ、各校初戦の組み合わせが決定した。全国3874校の頂点を目指し、熱く楽しい戦いが繰り広げられる。

 

【大会の組み合わせ・注目選手・高校紹介】

■第1日:8月7日(日)

▽1回戦

10:30 佐久長聖(長野)vs.鳴門(徳島)

13:00 出雲(島根)vs.智弁学園(奈良)

15:30 九州国際大付(福岡)vs.盛岡大付(岩手)

第1日目は、初戦の佐久長聖×鳴門を幕開けに、好カードが目白押し。中でも、史上8校目となる春夏連覇を目指す智弁学園に注目が集まる。最速145キロの速球を誇るエースの村上くんを中心に、王者でありながら、近畿大会で履正社に0-6で敗れた悔しさをどこまでぶつけられるかが楽しみである。

 

■第2日:8月8日(月)

▽1回戦

8:00 いなべ総合(三重)vs.鶴岡東(山形)

10:30 中京(岐阜)vs.大分(大分)

13:00 高川学園(山口)vs.履正社(大阪)

15:30 東邦(愛知)vs.北陸(福井)

第2日目の注目校は、なんといっても大阪の履正社高校。150キロ近い速球を投げ込む左腕・寺島くんの球持ちの良さ、下半身のバランスがとにかくいい。あれだけキレのある速球を制球良く集められると、高校生ではなかなか打てるものではない。また、もう一人の左腕・山口くんもキレのある速球をテンポ良く投げ込む投手で、暑い日が続くこの甲子園で、2人の優れた投手が居るのは心強い。強豪校が多い大阪府大会8試合で、得点79・失点4という投打共にバランスの取れたチームである。

また、4試合目におこなわれる愛知・東邦高校も見逃せない。エースで4番、そしてキャプテンを務める藤嶋くんは、最速146キロのストレートに落差の大きいカーブを投げ分け、打っても高校通算48本塁打を誇るチームの大黒柱的存在。1年夏から注目を集めた選手が、最後の夏にどういう成長を見せるか楽しみである。

 

■第3日:8月9日(火)

▽1回戦

8:00 市尼崎(兵庫)vs.八戸学院光星(青森)

10:30 山梨学院(山梨)vs.長崎商(長崎)

13:00 東北(宮城)vs.横浜(神奈川)

15:30 近江(滋賀)vs.常総学院(茨城)

第3日目の注目カードは、宮城の東北高校×神奈川の横浜高校の一戦。投げる際のテイクバックを限りなく少なくし、球の出所を見にくくした投球フォームで話題の左腕・渡辺くんの球を、神奈川県大会で歴代1位となる14本の本塁打を放った強力打線がどう攻略するのかが見ものである。

そして、最速150キロ超の速球と鋭く曲がるスライダー投げ分けるエースの藤平くんは、ヒジの上がり方、下半身のしなやかさがとにかく素晴らしい。また、高校通算20本塁打を超える非凡な打撃力にも注目したい。背番号10を背負う左腕の石川くんも、伸びのある速球を投げ込む好投手であり、初戦を乗り切れさえすれば、順当に勝ち上がっていくのではないだろうか。

 

■第4日:8月10日(水)

▽1回戦

8:00 関東一(東東京)vs.広島新庄(広島)

10:30 京都翔英(京都)vs.樟南(鹿児島)

13:00 星稜(石川)vs.市和歌山(和歌山)

15:30 花咲徳栄(埼玉)vs.大曲工(秋田)

第4日目は、すべての試合で好選手が揃った。まずは、左腕でコンスタントに140キロ超の速球と、キレ味抜群のスライダーを投げ込むキ広島新庄の堀くん。彼のしなやかな腕の振り、遅れて出てくるヒジの使い方は、天性のものを感じる。6試合・44回を投げて63個もの三振を奪ったことからもその凄さが伺える。初戦の強豪・関東一を撃破出来れば、今大会の台風の目になるかもしれない。

 

2試合目の注目選手は、中学時代にも日本代表にも選ばれた京都翔英の捕手・石原くん。169センチ、87キロというどっしりとした体格から、高校通算42本の本塁打を誇る。打撃と共に注目したいのが、2塁への送球タイムが1.8秒前後という強肩。日本のプロ野球でも少なくなっている強肩・強打の捕手であり、今後も楽しみな存在である。

 

3試合目の注目選手は、石川・星稜高校の4番・寺西くん。左打ちで191センチ、92キロの立派な体格から放たれる力強い打球は、まさに高校の先輩・松井秀喜氏のよう。先輩のような大きなアーチを掛けてほしいものである。

 

4試合目に登場するのが、優勝候補とも目される埼玉・花咲徳栄高校。その中でも注目選手はなんといっても、最速140キロ後半の速球・鋭く曲がる変化球を投げ込む超高校級左腕・高橋くん。センバツ後から、自宅から学校までの往復18キロを毎日走って登下校して作り上げた強靭な下半身のお陰か、以前よりも制球力が格段に上がった。6試合・37回を投げて四死球は2、失点は0という抜群の成績を引っ提げて甲子園に乗り込んできた。

また、チーム打率.389を誇る強力な打線と、失策0という堅実な守備を味方に付け、県勢としても悲願である選手権初優勝も期待できるチームである。

 

■第5日:8月11日(木)

▽1回戦

9:30 八王子(西東京)vs.日南学園(宮崎)

12:00 富山第一(富山)vs.中越(新潟)

▽2回戦

14:30 嘉手納(沖縄)vs.前橋育英(群馬)

第5日目は、群馬・前橋育英の戦い方に注目したい。春の関東大会では、横浜・花咲徳栄といった強豪校を下して優勝。群馬県大会もチーム打率.257と派手さはないが、四死球33・犠打14・盗塁15と小技を絡めて着実に得点していくという試合巧者ぶり。エースの佐藤くんを中心に勝ち上がり、西武・高橋光成投手を擁して優勝した2013年以来の優勝を手に出来るのか楽しみである。

 

■第6日:8月12日(金)

▽2回戦

8:00 聖光学院(福島)vs.クラーク国際(北北海道)

10:30 松山聖陵(愛媛)vs.北海(南北海道

13:00 尽誠学園(香川)vs.作新学院(栃木)

15:30 秀岳館(熊本)vs.常葉菊川(静岡)

第6日目は、楽しみなカードが組まれている。まずは、香川・尽誠学園×栃木・作新学院の試合。センバツ準優勝校の高松商業を筆頭に、甲子園出場校ばかりとの対戦の中勝ち上がってきた粘り強さは本物である。特に打線の破壊力が魅力で、栃木県大会で6連覇を果たした強打の作新学院との乱打戦が見られるかもしれない。どちらが勝ったとしても、勢いがつく試合になることは間違いないだろう。

 

もう一つ楽しみな試合としては、熊本・秀岳館×静岡・常葉菊川の一戦。プロ注目の九鬼くんを中心に、熊本県大会5試合で70安打を放った秀岳館打線と、ソフトバンク・柳田選手のような豪快なフォロースルーが持ち味の1番・栗原くん擁する常葉菊川打線が、甲子園でどのように羽ばたくのかが楽しみで仕方がない。センバツ4強に入った秀岳館は、常葉菊川を打破し、全国制覇に向けて勢いを付けたいところ。

 

■第7日:8月13日(土)

▽2回戦

8:00 木更津総合(千葉)vs.唐津商(佐賀)

10:30 明徳義塾(高知)vs.境(鳥取

13:00 創志学園(岡山)vs.未定

第7日目で注目したいのは、センバツ8強入りした千葉の木更津総合。その中心は、エース左腕の早川くん。小気味良いリズムで、低めに制球される伸びのある速球、キレの変化球は、センバツ同様なかなか打ち崩すのは難しい。千葉県大会で.275とつながりを欠いた打線が、甲子園で爆発すれば、面白い存在になるかもしれない。

 

そして、もう一人注目したい投手が、岡山・創志学園のエース高田くん。松坂大輔を想起させるダイナミックなフォームから放たれる速球は、最速154キロ。楽天安楽智大投手、ヤクルト・佐藤由規投手らが記録した甲子園史上最速である155キロを更新できるのかに注目したい。

 

【大会の予想と展望】

夏の甲子園は体力的に、一人の投手で勝ち上がるのは難しい。だからこそ、どのチームも都道府県大会からエース以外のもう一人の投手を積極的に登板させ、暑いこの夏の大会に備えるものである。

よって、二人以上の安定した投手が居る履正社や、横浜は優勝に限りなく近いように思う。ただ、ソフトバンク松坂大輔投手や阪神・藤浪投手のように、飛び抜けた実力を持つ投手が居るのなら、一人の投手でも勝ち上がるのは不可能ではない。そういった意味では、後にプロでも活躍するであろう高橋くんが居る花咲徳栄は、優勝候補でもあるのではないだろうか。また、センバツで成績を残した智弁学園秀岳館木更津総合なども黙ってはいない。前評判を覆えすような躍進を見せる高校もあるだろう。そんな楽しみな夏がまた始まる。

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